ディーラーはリビルト品を使わない?純正リビルトの位置づけと、整備工場がお客様にリビルトを提案するときの伝え方
ディーラーは純正新品が基本ですが、自動車メーカーが純正の再生部品(リビルト)を設定している部品もあり、使用可否や持ち込みの扱いはディーラーごとの方針です。整備工場がリビルトを提案するメリットと、お客様への説明の仕方を解説。NEXTPARTSはリビルトを業販価格・保証付きで提供します。
「お客様から『ディーラーはリビルト品を使わないと聞いたが、リビルトで大丈夫なのか』と聞かれた」「ディーラーが純正リビルトを使ったという話を聞いたが、実際はどうなのか」。整備工場や中古車販売店で、リビルトを提案するときに一度は出てくる疑問です。
結論から言うと、一般論としてディーラーは純正新品での修理が基本ですが、自動車メーカーが純正の再生部品(純正リビルト)を設定している部品もあり、それを使うかどうか、社外部品の持ち込みを受けるかどうかはディーラーごとの方針です。「ディーラーはリビルトを絶対に使わない」とも「必ず使える」とも断定できません。この記事では、ディーラーが純正新品を基本にする理由と純正リビルトの位置づけを整理したうえで、整備工場がリビルトを提案するメリットと、お客様への説明の仕方をまとめます。
ディーラーが純正新品を基本にする理由
ディーラーは自動車メーカーの系列販売店であり、一般に次の理由から純正新品を基本にしています。
- メーカー保証との整合: 新車保証や延長保証の期間内は、純正部品での修理が保証の前提になっている場合が多い
- 部品の供給ルート: メーカーの部品供給網から純正部品を取り寄せる仕組みが整っており、社外部品を扱う体制が前提になっていない
- 説明責任: メーカーの看板で修理を行うため、メーカーが品質を保証する部品を使うのが基本方針になりやすい
このため、社外のリビルト品や優良新品を使った修理は、ディーラーより整備工場や鈑金工場、中古車販売店の得意分野になっています。
純正リビルト(メーカー再生部品)という選択肢
一方で、自動車メーカー自身が使用済み部品を回収して再生し、純正部品として供給する「純正リビルト」を設定している例があります。オルタネーターやセルモーター、エアコンコンプレッサーなどの電装・機能部品で見られると言われています。
純正リビルトも、使用済み部品を分解・洗浄し、消耗部品を交換・検査して再生するという仕組みは一般のリビルト品と同じです。ディーラーで純正リビルトが使われるかどうかは、車種・年式の設定の有無と、各ディーラーの方針によります。お客様から「ディーラーでもリビルトを使うのか」と聞かれたときは、メーカー自身が再生部品を設定している例があることを伝えると、リビルトという区分そのものへの不安を和らげやすくなります。
ただし、ここは断定を避けるべきところです。「ディーラーでも使っています」と言い切るのではなく、「メーカーが再生部品を設定している部品もあり、扱いはディーラーごとに違う」という伝え方が正確です。
整備工場がリビルトを使うメリット
リビルト品は、使用済み部品を分解・洗浄し、消耗部品を新品に交換・検査して再生した保証付きの部品です。整備工場がリビルトを使う主なメリットは次の3つです。
- お客様の修理費を抑えられる: ハウジングなど再利用できる部分を活かすため、純正新品より価格を抑えられます。年式の経った車両では、純正新品の部品代が修理の見送りにつながることがあり、リビルトなら修理の見積を通しやすくなります
- 保証を説明できる: 中古部品と違い、部品ごとに保証期間が定められています。NEXTPARTSではオルタネーター・セルモーターが発送日より2年または4万kmです
- 供給が続いている部品がある: 生産終了で純正新品が出にくくなった部品でも、リビルトなら供給が続いている場合があります
リビルトの定義や工程、似た用語との違いはリビルト品とはで、新品・中古との比較は新品・リビルト・中古部品の違いで解説しています。
お客様に「リビルトで良いか」を説明するときの伝え方
お客様が不安に感じるのは、「中古と何が違うのか」「壊れたらどうなるのか」「なぜ安いのか」の3点です。次の順で説明すると納得を得やすくなります。
1. 区分の違いを一枚の表で示す
| 項目 | 純正新品 | リビルト | 中古 |
|---|---|---|---|
| 部品の状態 | 未使用 | 消耗部品は新品に交換。外装は再利用 | 使用歴による |
| 価格 | もっとも高い | 純正新品より抑えられる | もっとも安い |
| 保証 | メーカー保証 | 部品ごとに保証期間あり | 保証なしか短期の場合が多い |
| 向く場面 | 新しい車両・長く乗る車両 | 一般的な整備・年式の経った車両 | 応急対応 |
「中古とは違い、消耗する部分は新品に替えて検査した部品です」と一言添えると、リビルトの位置づけが伝わります。
2. 保証の内容を具体的に伝える
「保証あり」だけでなく、期間と対象範囲を伝えます。たとえば「部品本体は発送日から2年または4万kmの保証です。取付工賃や代車費用は保証の対象外です」のように、対象外も含めて説明しておくと、万一のときの行き違いを防げます。
3. なぜ安いのか(コア返却)を説明する
リビルト品は、取り外した古い部品(コア)を返却して次の再生の材料にする前提で価格が決まっています。「外した古い部品はお返しできず、仕入れ先に返却します」とあらかじめ伝えておくと、「古い部品を持ち帰りたい」という要望との行き違いを防げます。
4. 純正新品との選択肢を残す
「リビルトで良いですか」と一方的に決めるのではなく、純正新品の見積とリビルトの見積を並べて、お客様が選べる形にします。新しい車両や保証期間内の車両、お客様が純正を希望する場合は純正新品を選ぶのが自然です。
NEXTPARTSでリビルト品を探す
NEXTPARTS(ネクストパーツ)は、株式会社ネックスワンが運営する整備工場・鈑金工場・中古車販売店向けの業販サイトです。取扱いはリビルトと優良新品の2本柱で、純正品番で検索できる品番は約2.7万件です。
- 品番検索に純正品番を入力すると、会員は業販価格(税抜)・適合車種・保証を確認し、その場で見積書を発行して注文できます。品番の一部やハイフン無しでも検索できます
- 品番が分からないときは車台番号から依頼に車台番号と部品名を送っていただければ、当社で品番と適合を確認して見積書をお返しします(営業時間内で通常1〜2時間、遅くとも翌営業日)
- 平日15時までにご注文とご入金(前払い)の確認ができた分は当日出荷です
- コア返却は発送日から2週間以内で、返送用の送り状を同梱します。未返却の場合はコア代(メーカー請求額+1,100円)をご請求します
オルタネーターはプーリー形状(クラッチプーリー/ダイレクト/リブベルト/Vベルト)で品番が分かれ、セルモーターはエンジン型式やAT/MTで品番が変わります。適合確認には車検証の車台番号・型式指定番号・類別区分番号が必要です。詳しくは純正品番の調べ方をご覧ください。会員登録はこちらから無料で、事業者であることを確認のうえ通常1営業日以内に承認します。
まとめ
ディーラーは純正新品が基本ですが、自動車メーカーが純正の再生部品を設定している部品もあり、使うかどうかはディーラーごとの方針です。「ディーラーはリビルトを使わない」と言い切れるものではなく、リビルトという区分そのものは、メーカー自身が再生部品を設定する例があるほど一般的なものです。
整備工場がリビルトを提案するときは、区分の違いを表で示し、保証の期間と対象範囲、コア返却の仕組みを事前に説明し、純正新品との選択肢を残しておくと、お客様の納得を得やすくなります。まずは品番検索で、よく交換する品番のリビルト設定と保証を確認してみてください。
関連記事: リビルト品とは/新品・リビルト・中古部品の違い/信頼できるリビルト品の見分け方/リビルト部品はどこで買う?/リビルトのオルタネーターとは
よくある質問
ディーラーはリビルト品を使うのですか?
一般に、ディーラーは純正新品での修理が基本です。ただし自動車メーカーが純正の再生部品(純正リビルト)を設定している部品もあり、用途に応じて使われることがあると言われています。取扱いの有無や方針はメーカー・ディーラーごとに異なるため、個別に確認が必要です。
オルタネーターはディーラーでリビルト品を使うことはできますか?
オルタネーターは純正の再生部品が設定されている例がある部品の一つとされていますが、実際に使えるかどうかは車種・年式と各ディーラーの方針によります。社外のリビルト品を持ち込んで取り付けてもらえるかも、ディーラーごとの判断です。断定はできないため、依頼先に直接確認してください。
純正リビルトと一般のリビルト品の違いは?
純正リビルトは自動車メーカーの系列で再生・供給される再生部品で、一般のリビルト品はリビルトメーカーが再生する部品です。どちらも使用済み部品を分解・洗浄し、消耗部品を交換・検査して再生する点は同じです。保証の期間や条件、コア返却の条件は供給元ごとに異なります。
リビルト品をお客様にすすめても大丈夫ですか?
リビルト品は消耗部品を新品に交換し、検査して保証を付けた部品なので、一般的な整備や年式の経った車両の修理では現実的な選択肢です。新品との違い(価格・保証・コア返却)を事前に説明し、お客様が選べる形にしておくと、後からの行き違いを防げます。
リビルト品をディーラーに持ち込んで取り付けてもらえますか?
持ち込み部品の取付を受けるかどうかはディーラーごとの方針で、受けない場合や、持ち込み部品には保証を付けない条件になる場合があります。事前に確認してください。整備工場であれば、業販サイトで仕入れたリビルト品を自社で取り付け、部品の保証を仕入れ先から受ける形が一般的です。
この部品の業販価格・適合を確認する
会員(無料・事業者のみ)は品番検索で業販価格を確認し、その場で見積書の発行・ご注文ができます。品番が分からないときは車台番号から依頼できます。
登録は無料・承認は通常 1 営業日以内。品番検索はどなたでもご利用いただけます(価格は会員のみ表示)。
